液晶テレビの四隅が暗く見える…これって故障？

新しく買ったばかりの液晶テレビや、長年使っているテレビの画面を見ていて、「四隅だけ少し暗い」と感じたことはありませんか？
実はこれは多くの液晶テレビでよく見られる現象で、「輝度ムラ」と呼ばれる現象ですが、必ずしも故障とは限りません。

液晶テレビの四隅が暗い主な原因5つ

① バックライトのムラ（輝度ムラ）

液晶テレビは背面からバックライト（LED）で画面全体を照らしています。
特に「エッジ型LEDバックライト」の場合、画面の端や角は光が届きにくく、四隅が暗く見えることがあります。

その他「直下型LEDバックライト」がありますが、こちらの方式も完全に四隅の輝度のムラがないわけではありません。

液晶テレビの代表的なメーカーが販売している、BRAVIA、REGZA、VIERA、AQUOSなどもモデルによって輝度ムラに差が出ます。

② パネルの構造による影響

液晶パネルの構造上、四隅は光の透過効率が下がりやすく、特に暗い映像ではその差が目立つことがあります。

③ 映像モード・設定の影響

「映画モード」「シネマモード」などの映像モードでは、意図的に明暗差を強調するため、四隅が暗く見えることも。
また、ローカルディミング機能によって、暗いエリアだけを暗く表示することもあります。

④ 視聴環境による錯覚

周囲の明るさや映像内容（中央が明るい映像など）によって、相対的に四隅が暗く見えることがあります。
人間の目による錯覚も一因です。

⑤ 経年劣化や個体差

長年使用していると、バックライトやパネル自体が劣化し、明るさが不均一になることがあります。
また、新品であっても製品によっては個体差により四隅が暗く感じることも。

液晶テレビの暗い四隅への対策方法

• 映像モードを「標準」や「ダイナミック」に変更する
• 明るさやコントラストを手動で調整してみる
• ローカルディミング機能をオフにしてみる
• 設定を初期化してバランスをリセットする

これらの設定を見直すことで、目立っていた暗さが緩和されるケースもあります。

それでも改善しない場合は？

以下のようなケースでは、販売店やメーカーに相談するのも検討しましょう。

• 新品なのに明らかにムラが目立つ（初期不良の可能性）
• 長年使用していて暗さが悪化してきた（経年劣化の可能性）

保証期間内であれば、無償修理や交換が受けられる場合もあります。

まとめ｜液晶テレビの四隅の暗さはよくある現象

液晶テレビの四隅が暗く見えるのは、多くの場合、バックライトの構造や映像設定などによるもので、故障ではありません。
気になる場合は設定を見直し、それでも改善しない場合は専門サポートに相談しましょう。