倉敷紡績株式会社クラボウ<3106>から、新型コロナウイルスの抗体を検査する試薬キットの販売が16日から開始されます。
倉敷紡績株式会社クラボウ<3106>事業内容
- 「繊維事業」綿、合繊、その他素材の繊維製品(糸、織物、編物および二次製品)の製造・販売
綿、合繊織編物の染色整理加工 - 「化成品事業」ポリウレタンフォーム、合成木材、無機建材、機能性フィルム、精密ろ過関連製品、高性能エンプラ製品、不織布および補強ネットの製造・加工・販売
- 「環境メカトロニクス事業」色彩管理、生産管理に関する情報システム機器および検査・計測システムの製造・販売・保守
環境・エネルギー関連の各種プラント等の設計・製作・施工・販売、バイオマス発電事業
バイオ関連製品の製造・販売・工作機械等の製造・販売 - 「食品・サービス事業」フリーズドライ食品の製造・販売
ホテル、自動車教習所等の経営 ほか - 「不動産事業」不動産の賃貸
現在新型コロナウイルスの検査において一般的となっているのはPCR法を用いた抗体検査です。
PCR法の多くは結果が出るまでに時間がかかり、処置の遅れにつながる危険性や正確性の問題がある為、簡単で迅速に検査が出来る検査方法が求められるようになっています。
中国の提携企業が開発した
イムノクロマト法を使用した検査キット
3月16日から発売される「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗体検査試薬キット」は少量の血液を使用して検査することが可能で、PCR検査で問題視されている偽陰性が出にくいという特徴もあります。
このイムノクロマト法は精度が非常に高く、新型コロナウイルスに感染した人の血液から抗体を95%の精度で検出可能とされていてインフルエンザの検査にも使用されています
販売先は衛生研究所や臨床検査会社などが予定されている
IR発表後、株価はストップ高に
IRを発表後12日の株価はストップ高で終値をつけた
新型コロナウイルスによる世界同時株安の中、反発の気配が探られる中でのストップ高は注目を集めました。
同日のPTSでも500円プラスのストップ高になっており、2673円となっていることから今後の新型コロナウイルス関連の注目株の1つになりそうです。
同じく検査キットの開発で注目を浴びたキョーリン製薬は一時的に上昇したものの、米市場でサーキットブレーカーが発動するなどの歴史的な値下がりに押されたのか、連日値下がりを続けてしまっています。
クラボウは開発ではなく販売を行うことになる為、キョーリン製薬と同じような値動きになるのか、上昇を続けることが出来るのか要注目です。